PowerShell で Windows Server 2008 R2 の Active Directory ディレクトリ サービス (AD DS) のバックアップを行ってみます。
1. まずサーバー マネージャー モジュール (Servermanager) を Import-Module コマンドレットで読み込みます。そして、「Windows Server バックアップの機能」の「コマンドライン ツール」の機能を追加します。
Import-Module Servermanager
Add-WindowsFeature Backup-Tools
2. 次に Windows Server バックアップのコマンドレット スナップインを Windows PowerShell に追加します。
Add-PSSnapin windows.serverbackup
3. バックアップ ポリシーを作成します。バックアップ ポリシーを作成するには New-WBPolicy コマンドレットを使用します。
$policy = New-WBPolicy
4. システム状態をバックアップすることをポリシーに追加します。追加するには Add-WBSystemState コマンドレットを使用します。
Add-WBSystemState $policy
5. アプリケーションのログを消さないようにするために VssCopyBackup モードでバックアップします。設定するには Set-WBVssBackupOptions コマンドレットを使用します。
Set-WBVssBackupOptions -Policy $policy –VssCopyBackup
6. バックアップの保存先を指定します。指定するには New-WBBackupTarget コマンドレットと Add-WBBackupTarget コマンドレットを使用します。
$backupLocation = New-WBBackupTarget -NetworkPath \\srv-file01\マネージメント
Add-WBBackupTarget -Policy $policy -Target $backupLocation
7. 手順3から手順6までで用意したバックアップ ポリシーでバックアップを開始します。バックアップを開始するには Start-WBBackup コマンドレットを使用します。
Start-WBBackup -Policy $policy
8. 指定したバックアップ先に、WindowsImageBackup\<コンピュータ名> というフォルダーが作成され、バックアップ内容が保管されています。
今回使用したコマンドレット等は TechNet に詳細があります。
Import-Module コマンドレット
サーバー マネージャーのコマンドの概要
Add-WindowsFeature コマンドレット
Add-PSSnapin コマンドレット
New-WBPolicy コマンドレット
Add-WBSystemState コマンドレット
Set-WBVssBackupOptions コマンドレット
New-WBBackupTarget コマンドレット
Add-WBBackupTarget コマンドレット
Start-WBBackup コマンドレット
.